今年で3回目を迎えたアンチエイジングセミナー。三浦豪太さんの探検学校では谷川岳に登る予定だったのだが、台風の影響で登山は残念ながら中止となった。その代りに、豪太さんが、かつて父・雄一郎さんがエベレストの頂上からスキーで滑り降りた時の記録映画「The man who skied down Everest」を見せてくれた。この映像は、アカデミー賞ドキュメンタリー部門で賞を勝ち取った作品で、カーター元米大統領がホワイトハウスの大統領執務室で、厳しい状況に置かれた時に10回以上見て奮い立ったというエピソードがある。カーター元大統領自身「本当の勇気を知りたかったら、この映像を見ればいい」との言葉を残している。著作権の関係で日本では見ることはできない映画を、息子の豪太さんの豪華な解説付きで見ることができた。 映画は、ヒマラヤへ挑むところから、頂上からスキーで滑り降りるところまで、カメラマンが雄一郎さんに密着して映像に残したもの。ルート工作中にシェルパや仲間を失った悲しみや、頂上からスキーで滑り降り始めたものの、バランスを失いコントロールが利かずに斜面をなすがままに滑り落ちていくシーン、パラシュートを開いて滑り落ちるのを食い止めようとするが、背負っていたパラシュートでは小さすぎてブレーキが利かず、最後は岩に激突してようやく止まることができた様子など、登山中に起こったさまざまことが事細かに映し出されていた。映画では自然の厳しさ、偉大さとともにその自然に挑む雄一郎さんの勇気をもつぶさにとらえていた。 この映画の後で、今年に雄一郎さんが80歳でエベレストに登った時の映像も披露してくれるなど、谷川岳には登れなかったが、、登山の魅力を知ることができた貴重な時間だった。